【PNFのhook-lyingとは!?】

PNF hook-lying PNF用語集

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今回は、hook-lyingについて紹介していきたいと思います。

PNFには様々な用語がありますが、なんとなく動きはわかるけど専門的な言葉がわからず困る場面があると思います。特に、勉強会やコース中に説明されても時間が経つと忘れることも多いと思います。

普段の臨床やコースでマット動作の治療などでもよく利用するポジションになるので、おさえていきましょう。

また、実際に自分の症例にどのように使えばいいかや、整形外科疾患だけでなく、脳卒中など運動麻痺がある方への具体的な介入方法やテクニックの使い方などについて知りたい方は、オンラインで個別指導も行なっておりますので、お気軽お声かけください。

hook-lyingとは!?

hook-lying(フックライン):両膝屈曲背臥位

両足を立てた状態のことをいいます。治療介入の目的によって膝や股関節の屈曲角度は異なりますが、概ね股関節60°程屈曲位にすることが多いです。

フックラインは普段の臨床で用いられており、このポジションは、ブリッジ動作は代表的だと思います。また、下部体幹の治療や股関節周囲の安定性を改善させるなど様々利用できます。

hook-lyingの注意点

hook-lyingを行うときのポジショングの注意点として

  • 股関節の位置(内外転・内外旋中間位)
  • 足関節(足底がしっかりついているか)
  • 膝関節と足底の位置(ブリッジを行った時に膝下に足底があるか)
  • 腰椎と骨盤の位置(過度に前傾後傾していないか)
  • 両上肢の位置(基本肢位は30〜40°ほど両上肢外転位:広背筋など上肢の代償を行わせたくない場合は、目的に合わせて調節)
  • ポジショニング(枕などは、ブリッジした時に頭部のアライメントや負荷が強い場合利用を考える)

など様々ありますので、治療の目的や運動を行う前に評価して行っていきましょう。

臨床上よく見られるのが、股関節が内転、内旋位に入りやすく中間位に戻すとグラグラする方が多いと思います。圧刺激や中臀筋を固定すると内転筋の緊張や不安定性が改善することが多いので、ハンドリングの位置や方法も少し変えることで良い反応が出ることが多いので押さえていきましょう。

フックラインの利点は!?

利点として

  • 転倒なく両下肢に荷重をかけれる
  • 下部体幹と股関節の協調性の促通
  • 間接的な治療に用いられる
  • 体幹の安定性促通
  • 伸筋群への感覚促通

などがあります。そのため、バランスに問題がある方でも歩行や姿勢保持の準備として用いることができます。

例として、立ち上がりや歩行周期のMst時にknee inする方の動作訓練前に治療介入で使うこともできます。また、大腿骨頸部骨折で痛みが強い方や脳卒中など重心を高くする(立位や歩行)と下肢に過度な緊張が入る方に対しても機能訓練としても行うことが多いです。

また、テクニックや運動連鎖・放散を用いて間接的に上肢に対して治療を行えることや、直接的に下部体幹の可動域や腰背部のリラクセーション、筋力や筋のコントロールなども促せます。

そのため、普段の臨床でも利用することが多い肢位の一つです。

臨床の使用例は!?

このポジションは、ブリッジ動作だけでなく両下肢のパターンを用いて体幹筋群の緊張緩和や下部体幹の回旋、下肢の可動域向上や体幹筋群の筋活動を促したりしていきます。

中枢だけでなく、整形分野など幅広く利用することができます。

また、放散を用いて上肢の可動域や筋出力を向上させるなど間接的な治療等に用いることができます。

放散については別記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。

例)右肩関節腱板断裂術後(プロトコル的には積極的に動かしていい時期だが、痛みが強くなかなか治療が進められない)

目的:肩関節屈曲/外転可動域改善,患部周囲の痛み改善,

問題点:大胸筋の短縮,疼痛,防御性収縮

治療例)運動連鎖や放散を用いて下部体幹からのアプローチ(相反抑制)

下部体幹から右上肢方向へ抵抗→右上肢に筋活動があるか、痛みが出ていないか確認しながら抵抗→伸筋群に力が入ることで相反抑制で拮抗筋群の筋緊張が緩和されるので胸筋群リラックス→少しずつ外転角度を増やしながら可動域を広げていく

などにも利用することができます。また、運動麻痺の方などにも利用することができ、上肢に痛みや近出力が乏しく直接的に介入が難しい場合にも利用することができます。

注意点として、運動連鎖を用いて行う際は、人によって反応の仕方や抵抗量が強すぎると代償動作や不要な筋活動を促すこともありますので反応を見ながら行っていきましょう。

例)変形性膝関節症 階段を登るときに左膝の内側が痛い

目的:昇段時の下肢の支持性改善、荷重時の機能的下肢のアライメント改善

問題点:大臀筋の筋力低下、筋のコントロールの低下

治療例)hook-lying:テクニック:COI(コンビネーションオブアイソトニックス)

両足をhook lyingの状態にして、セラピストが骨盤を把持します。患者さんにお尻を上げてもらうときに骨盤を後傾方向に向かって抵抗を加えます。体幹と股関節が一直線上になったところで少しキープしてもらいます。その後ゆっくりと下ろしてもらいます。

ポイント:求心性、等尺性、遠心性の筋活動を促したいので、終始セラピストは抵抗を加えましょう。また、より機能的な姿勢の獲得のため、背筋だけでなく腹筋群の筋収縮も促したいので、抵抗の方向も考慮して行なっていきましょう。

まとめ

以上PNFのhook-lyingについて紹介していきました。Hook lingは臨床でよく用いるポジションになりテクニックやパターンなどを組み合わせることで直接的介入や間接的治療などバリエーション多く活用することができます。整形や中枢疾患を問わず利用できると思います。

最初は運動を行う前に基本的なポジションを注意することで、放散や運動連鎖を用いるときに正しい反応が出やすいので押さえていきましょう。

また、実際に自分の症例にどのように使えばいいかや、整形外科疾患だけでなく、脳卒中など運動麻痺がある方への具体的な介入方法やテクニックの使い方などについて知りたい方は、オンラインで個別指導も行なっておりますので、お気軽お声かけください。

ご覧いただきありがとうございました。