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PNFでは治療を進めていく中で哲学(PNF philosophy)と言われる基本的な考え方があります。
普段行なっている治療の手順や対象者の目標達成をする為に必要なことになります。
主に5つあり今回は概要について紹介していきたいと思います。
PNFの哲学(philosophy)は?
主に5つあり、
- ポジティブアプローチ
- 機能的アプローチ
- 集中的トレーニングにより潜在能力を導く
- 全体像を見る
- 運動学習と運動制御理論の利用
になります。これらを考えながら治療を進めていきます。
とても大切な考えとなり、治療を進めていくときの指針になります。
コース中患者デモや実技テスト、筆記テストでも問われることが多いです。
ポジティブアプローチ
PNFの哲学の一つにポジティブアプローチというものがあります。
ポジティブアプローチ
対象者の良い面を利用して治療を行ない進めていくこと
日々の臨床を行う中で、可動制限や筋力低下などネガティブな評価を行うことが多いと思います。しかし、PNFでは肯定的な側面も評価しそれを治療で用いることも大切にしています。

【治療のポイント】
・ポジティブな評価と治療
・患者の可能な活動から開始する
・成功のための準備
・間接的な治療
・痛みを出さない
対象者の良い面の評価は、治療を進めていくヒントや鍵になるので、意識的に両方の側面を評価していきましょう。
機能的なアプローチ
PNFの哲学の一つに機能的アプローチというものがあります。
機能的アプローチ
心身機能・構造、活動レベルの治療を含んだ治療
PNFの治療はICFの概念を用いて進めていきます。
治療の主目標は、対象者が最高レベルの機能的活動性を達成するのを助けること
そのため、常に治療は心身機能・構造レベルと活動・参加レベルの治療をリンクさせた治療を展開していく必要があります。

【ポイント】
・構造レベル・活動レベルで行う
・機能に直結した評価と治療
・患者に適した機能レベル
そのため、筋力や可動域の改善など機能レベルにだけ目を向けるのではなく、
その方の生活様式やライフスタイルに合わせた歩行やADLの解決に課題設定を行なっていきます。
ICFの活用は、普段の臨床治療の振り返りになるので、
紙面だけでなく、臨床推論の整理にも活用していきましょう。
集中的トレーニングにより潜在能力を導く
PNFの哲学の一つに集中したトレニングにより潜在能力を得るという項目があります。
【集中したトレニングにより潜在能力を得る】
全ての患者の潜在的な能力を基礎として、セラピストは、患者の潜在能力を図るように働きかけること。
PNFの治療では、受動的でなくお互いに能動的に進めていくことが大切になってきます。
そのため、互いに目標設定や活動レベルに則したホームエクササイズを実施・提示する必要があります。

【治療のポイント】
・患者の積極的な参加
・集中的トレーニング-繰り返しとバリエーション
・援助的なトレーニングプログラム
そのためベッド上だけでなく、座位や立位など肢位を変えたりしながら治療を進めていくことが大切になります。
また、環境の変化、家族の援助なども対象者が最終的に自分で行えるようにパフォーマンスや動機の変化もあるので重要になります。
対象者の治療段階に合わせて実施することでより良い結果が得られることがあるので、ポイントを押さえて行なっていきましょう。
全体像を見る
PNFの哲学の一つに全体像をみるというものがあります。
【全体像をみる】
身体機能問題点だけでなく、対象者の環境や人格などの要素を含めた全人格的に把握すること
治療を行う際に、構造・動作レベルの評価はよく行うと思いますが、対象者の生活環境や精神状態などは異なってくると思います。
PNFで治療を進めていく際は、ICFの概念を用いて治療を進め、全体像を把握して対象者と一緒に目標を決めていきます。

【治療のポイント】
・評価と治療(直接的・間接的)
・環境的・個人的因子
身体機能の改善、活動レベルの改善と同様に社会参加レベルを考慮することが、より具体的なゴール設定につながってくるので、一緒に頑張っていきましょう。
運動学習と運動制御理論の利用
PNFの哲学の一つに運動学習と運動制御理論の利用というものがあります。
【運動学習と運動制御理論の利用】
対象者の運動学習・運動制御段階に合わせ、内容・環境等を変えて治療を進めていく
運動学習:動作の学習がどの相にあるかで、フィードバックやハンドリングの頻度や量を変えていく必要があります。
運動制御:運動性や安定性など、対象者の動作がどの段階にいるかに合わせて治療を進めていく必要があります。

治療の目的は、対象者の活動・参加レベルの改善、向上であるので、動作の獲得や改善させるためにも、重要な考えになってきます。
これらを考慮しながら治療を進めることが対象者が動きを学習し、結果として正しい姿勢や動作を獲得するために必要になってきます。
また、課題設定などを調節するときにも重要になり、運動制御段階の最初に巧緻性が必要な難易度に設定すると代償が強く出現したり、課題が簡単すぎると対象者の意欲も下がってしまいます。
そのため、運動学習と運動制御の理論は対象者のレベルを整理するためにも必要になってきます。
まとめ
以上PNFの治療の考え方について紹介していきました。
基本的なことですが、学べば学ぶほどとても大切なことを気づきます。
普段の臨床推論を行う上でとても大切となりますので、一緒に頑張っていきましょう。
ご覧いただきありがとうございました。


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